使い終わった電池を出す前に 表示と状態から回収先を選ぶ
リモコンの乾電池、時計の小さな電池、使わなくなったモバイルバッテリー。同じ「電池」でも、出す先は一つとは限りません。近くの回収箱を探す前に、何の電池か、機器に入っているか、見た目に異常があるかを確認すると、問い合わせ先を絞れます。
ここでは、日本の家庭から出る小型の電池について、受け入れ先を確かめる順番を整理します。自動車用や家庭用蓄電池は別の扱いです。
まず見える範囲で表示と状態を確認する
読むのは「単3」「丸い」といった大きさや形だけでなく、電池や機器のメーカー名、型番、種類の表示です。「アルカリ」「ニッケル水素」「Li-ion」など、読める文字を控えましょう。内蔵されていて電池が見えなければ、製品の取扱説明書やメーカーの製品情報を確認します。
- 電池の表示:メーカー、型番、電池の種類が分かるか
- 機器との関係:単体で手元にあるか、機器に内蔵されているか
- 見える状態:膨らみ、破損、液漏れなどがないか
膨張・破損・液漏れがあるものや、種類を特定できないものは、通常の回収箱に出す準備を進めず、扱ったり運んだりする前にメーカーや自治体へ相談してください。表示を読むために外装を剥がす、充電して種類を推測する、といった確認は不要です。電池工業会も、壊れたり膨らんだりしたリチウムイオン電池は無理に触らず、自治体の指示に従うよう案内しています。電池工業会の案内
内蔵電池を回収箱に合わせて取り出す必要もありません。分解せず、メーカーの回収・サービス窓口で機器のまま相談し、自治体の小型家電回収も対象を確認します。モバイルバッテリーについては、JBRCが対象とする、携帯電話などへの充電を主機能とする製品は本体のまま回収する方式です。すべての充電式機器を同じように出せるわけではありません。JBRCの対象機器と条件
丸い電池でも CRとLR・SR・PRは分けて調べる
種類が分かり、異常が見当たらない電池なら、次の表を「最初に確認する先」の目安にできます。これだけで持ち込みの可否は決まりません。
| 表示の例 | 最初に確認する先 |
|---|---|
| アルカリ乾電池・マンガン乾電池 | 住んでいる自治体の分別案内 |
| CRで始まるコイン形リチウム電池 | 自治体の案内。ボタン電池回収缶に入るとは考えない |
| LRのアルカリボタン電池・SRの酸化銀電池・PRの空気亜鉛電池 | 自治体での回収の有無、またはボタン電池の回収協力店 |
| Ni-Cd・Ni-MH・Li-ionの小型充電式電池 | 自治体の案内、メーカー、JBRCの対象条件 |
マクセルの廃棄案内は、CRのコイン形リチウム電池と、LR・SR・PRのボタン電池を別の区分にしています。似た外見だけで回収缶を選ばず、記号まで確認するのが近道です。マクセルの電池別案内
ボタン電池は、自治体が回収していればその指示に従います。回収していない地域では、ボタン電池回収推進センターの協力店にある回収缶が選択肢です。店に型番とメーカーを伝え、対象か、どのように渡すかを確認しましょう。「時計を売っている店なら回収する」とは限りません。電池工業会のボタン電池回収案内
充電式はリサイクルマークだけで決めない
JBRCの回収では、次の条件をすべて満たす必要があります。
- JBRC会員企業の製品である
- ニカド、ニッケル水素、リチウムイオンのいずれかと分かる
- 破損・水濡れ・膨張などの異常がなく、外装のないラミネートタイプでもない
メーカー不明品や会員外の製品はこの回収ルートの対象外です。乾電池、リチウム一次電池、ボタン・コイン電池も別のルートを調べます。マークがあるから何でも入れられるわけではなく、逆に古い製品にはマークがなくても条件に合うものがあります。メーカーと種類を読めることが大切です。JBRCの回収対象・対象外
対象外という説明は、その回収制度の範囲を示しています。処分の相談先がなくなるという意味ではありません。メーカーや自治体に、手元の種類と状態に合う方法を確認してください。
自治体の収集と店の回収箱は別々に読む
自治体サイトでは、市区町村名に「電池」「リチウムイオン電池」「捨て方」などを加えて探します。品目名だけでなく、対象外の欄や更新日も読みましょう。同じ市内でも、集積場所、役所の窓口、店頭の回収箱で条件が異なる場合があります。
例えば横浜市の2026年9月7日更新の案内は、電池類の分別収集と、JBRCの回収缶を分けています。膨張・破損した電池は集積場所の対象外とし、市の別の窓口への案内を載せています。このような地域の専用ルートがある場合もあるため、通常の箱で断られても自己判断で別のごみに混ぜず、状態を伝えて相談することが重要です。横浜市の方法を他の自治体に当てはめることはできません。横浜市の電池類の案内
店を利用するなら、JBRCの協力店・協力自治体案内などで候補を見つけた後、その場所の現在の受け入れ条件まで確かめます。地図に載っていることと、手元の電池を受け取れることは分けて考えましょう。
出す準備は受け入れ条件が分かってから
端子の絶縁や包み方は、電池の種類・状態と利用する回収先の指示に合わせます。例えば、JBRCの対象条件を満たす電池には金属端子の絶縁が必要で、同団体は表示を確認できる透明なビニールテープを推奨し、セロテープは不可としています。この指定を、傷んだ電池への処置や、すべての回収制度に共通する方法に広げないでください。JBRCの出し方
問い合わせの際は、次の内容がそろうと具体的な返答を得やすくなります。
- メーカー、型番、読める電池の種類
- 単体か、機器に入ったままか
- 見える異常の有無と、その内容
- 受け入れの可否、事前準備、予約・料金・利用者の条件
古いアルカリ乾電池とNi-MHの充電池が手元にあるなら、同じ単3形でもそれぞれの案内を確認します。出す先と方法が両方分かれば、その回収先の指示に沿って進められます。分からないものは、分からないまま相談して構いません。
確認日:2026年10月10日。回収条件は変更されます。実物の取扱い、持ち込み、窓口への問い合わせは行っていません。